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【売却事例】兄弟間の相続トラブルを乗り越え、一棟ビルの共有持分売却を決断

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【売却事例】兄弟間の相続トラブルを乗り越え、一棟ビルの共有持分売却を決断

【売却事例】兄弟間の相続トラブルを乗り越え、一棟ビルの共有持分売却を決断

相続で手にした一棟ビル、しかし兄弟間で意見が対立

Aさん(50代・会社員)は、両親が遺した一棟ビルを兄弟4人で相続しました。ビルは都心にあり、築30年ながらも安定したテナント収入を生み出していました。しかし、相続手続きが完了して間もなく、兄弟間で意見が分かれるようになりました。

「私は、老後の資金に充てるために持分を売却して現金化したかったのですが、兄は家賃収入をそのまま受け取り続けたいという意向でした。他の兄弟も、それぞれ考えが違い、話し合いがまとまらなかったんです。」

兄弟間で意見が対立する中、ビルの管理や修繕の負担が次第にAさんの大きなストレスになっていきました。

共有持分の売却を決意、でも売却先が見つからない?

Aさんは兄弟間での合意形成が難しいと判断し、自身の共有持分のみを売却することを決意しました。しかし、一般的な不動産市場では「一棟売り」が主流であり、共有持分のみを購入してくれる買い手を見つけるのは簡単ではありませんでした。

「不動産会社に相談しても、ほとんどの業者が『共有持分のみの売却は難しい』という回答でした。通常の一棟ビル売買とは違い、共有者との関係性が複雑になるため、買い手がつきにくいと言われました。」

Aさんは、共有持分を専門に扱う不動産会社を探し始めました。インターネットで調べるうちに、当社の存在を知り、すぐに問い合わせを行いました。

共有持分の売却交渉と兄弟の反応

当社は、Aさんの持分を査定し、相場に基づいた査定額を提示しました。Aさんはその価格に納得し、売却の準備を進めることにしました。

「自己持分のみの査定額は、一棟ビルとして売るよりもやや低めではありましたが、兄弟間のトラブルから解放されることを考えると納得できるものでした。」

しかし、売却の話が兄弟の耳に入ると、強い反発を受けました。

「兄は『家族の不動産を他人に売るなんてありえない!』と怒り、他の兄弟も『将来的にどうなるかわからないのに、今売るのは早計だ』と反対しました。でも、私はすでに決意していました。自分の人生を考えたときに、共有名義のまま持ち続けることが残された自分の家族のリスクになると感じたからです。」

売却完了、共有トラブルからの解放

売却手続きはスムーズに進み、Aさんは無事に自身の持分を売却することができました。その後、兄弟間のトラブルに巻き込まれることもなくなり、Aさんは精神的な負担から解放されました。

「今は、自分の資産を自由に運用できるようになり、自身の老後や家族の資金計画も立てやすくなりました。共有持分の売却には最初不安もありましたが、専門の業者に相談したことでスムーズに進めることができ、本当に良かったと思っています。」

まとめ:共有不動産のトラブルを避けるために

Aさんのケースのように、相続によって共有名義となった不動産は、所有者同士の意見が食い違うことでトラブルの元になることが少なくありません。もし共有者との意見が合わず、不動産の管理や資産運用に困っているなら、共有持分のみの売却という選択肢を検討するのも一つの手です。

「持ち続けることがリスクになるなら、早めに専門家に相談して解決策を探ることが大切です。」

Aさんの決断は、共有名義の不動産に悩む人にとって、大きなヒントとなるかもしれません。

この記事の監修者

松本 喜路

宅地建物取引士

【相談実績:1,000件以上】
わかりやすいご説明と、お客様一人一人に寄り添ったサポートを心掛けています。売却手続きのご不安やトラブル解決の手段など、安心して取引できるようアドバイスさせていただきます。お客様の不安を解消し、スムーズな取引を実現するため、常に最新の情報を取り入れ、柔軟に対応しています。不動産に関する疑問やお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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