直系尊属・直系卑属とは
直系尊属・直系卑属とは
意義:
- 卑属とは血縁関係において、その人に後続する世代にある者。
- 尊属とは親等の上で父母と同列か、それより上の世代の血族
解説
親族には血族と姻族という区別があります。前者の血族とは字のごとく「血」のつながりのある親「族」のことをいいます。姻族とは一方の配偶者と他方の配偶者の血族との関係のことをいいます。血のつながりこそありませんが婚「姻」によって関係ができる「親族」のことです。
この血族にはさらに「尊属(そんぞく)」と「卑属(ひぞく)」という区別の仕方があります。
尊属とは
尊属とは自分よりも前の世代に属する血族のことをいいます(先祖に当たる人のことです)。具体的には両親や祖父母、曾祖父母、おじやおばなどが尊属に当たります。この尊属のうちで直系の尊属(直系尊属)は第2順位の法定相続人となります(子がいる場合は相続がないことに注意が必要です)。
卑属とは
卑属とは自分よりも後の世代に属する血族のことをいいます。要するに子孫に当たる人のことです。具体的にいえば、子・孫・曾孫などが卑属に当たります。相続との関係ではこの卑属のうち子は第1順位の法定相続人です。
この記事の監修者
代表取締役 /
宅地建物取引士
CENTURY21中央プロパティー代表取締役。静岡県出身。宅地建物取引士。都内金融機関、不動産会社を経て2011年に株式会社中央プロパティーを設立。共有持分を始めとした相続トラブル・空き家問題の解決と不動産売買の専門家。主な著書に「[図解]実家の相続、今からトラブルなく準備する方法を不動産相続のプロがやさしく解説します!」などがある。